寿安堂

佐伯理一郎の系譜

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

薩摩島津の異常性と佐伯惟定

理一郎の系譜、阿蘇の佐伯氏の歴史を大雑把に言うと、大友に豊後を追われ、肥後国阿蘇に落去し阿蘇大宮司家に庇護を受け、阿蘇家と共に島津に滅ぼされた歴史である。時は天正年間、秀吉の九州平定直前である。 本家佐伯家でも耳川の戦いから豊薩合戦の間、幾…

惟廣と惟弘

阿蘇の佐伯氏の初代と定められる佐伯惟輝、そしてその5代前の先祖とされる豊後佐伯氏の佐伯惟廣。この二人が佐伯本家の家系図に見当たらないことは前述のとおりである。 佐伯家文書に曰く、 佐伯因幡守惟輝は、豊後国媼岳(祖母山)守護神之陰系大神姓佐伯二…

資料入手

前回の更新からまた1年くらい間が空くかと思っていたら、奇跡的に2日後に時間が取れたのであれこれ記しておく。 入手したかった資料が3点ネットで入手できた。(佐伯志以外の2冊は注文し、到着待ち。) ・ 訓読 豊後国誌 (太田由香、松田清) www.kinokuniy…

宮地佐伯家の墓地

理一郎が残した資料の中に、「現在宮地墓」と書かれた落書き(?)が残されている。 以下の記事に書いたように、墓地の場所に目星はついている。 juandou.hatenablog.com 航空写真で見るとこんな感じ。 ピンクで囲った場所が墓地全景。青丸で囲った部分に阿…

佐伯氏と怪異伝説

佐伯に纏わる伝説は、豊後大神氏の祖、大神惟基が蛇神の子という言い伝えから始まり、そのほかにも様々な怪異が幾たびも佐伯の歴史に登場する。 以下は平家物語、繯巻記より。(”おだまき”記、「緒環」とも) 抑(そもそも)緒方三郎惟栄と云うは大蛇の末な…