寿安堂

佐伯理一郎の系譜

2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年2月18日議事録: 佐伯史談会 佐藤巧会長

2018年2月18日に大分県佐伯市を訪問し、大分の郷土史研究会である佐伯史談会、佐藤巧会長と面談をさせて頂く機会を得た。 以下、議事録。 ---------------------------- 20180218 佐伯史談会 会長 佐藤巧氏 豊後佐伯氏の菩提寺が長らく不明であったが、佐伯…

2018年2月17日議事録:阿蘇神社権禰宜 池浦秀隆氏

2018年2月17日に阿蘇神社を訪問し、権禰宜であり、同社の学芸員でもおられる池浦秀隆氏と面談をさせて頂く機会を得た。 以下、議事録。 ---------------------------- 20180217 阿蘇神社 権禰宜 池浦秀隆氏 (冒頭に阿蘇神社宮司、阿蘇治隆氏が挨拶に見えて、…

山本十郎『阿蘇魂』

寿安堂でもたまに引用しているが、熊本県の郷土史家、山本十郎が晩年に記した『阿蘇魂』という本がある。佐伯史談会会長、佐藤巧氏より阿蘇佐伯氏にまつわる部分の写しを提供いただいたので、下記にその一部を書き起こしたい。 尚、この本を入手したいと思っ…

さえきとさいき

佐伯理一郎に関する研究は同志社大学やクリスチャン界隈においてそれなりに進められているようであり、ネット上にも多く情報が出回っている。 しかし、そのほとんどにおいて佐伯理一郎は「さえき りいちろう」と表記されているが、彼は、少なくとも晩年にお…

佐伯家系図写(理一郎著)その弐

さて、佐伯家家系図写はまだ続く。 ただし、ここからは宮地佐伯家初代を楢木野孫兵衛惟秀と定め、新しい体裁で記録が続く。 家督を継いだ長子だけではなく、妻や兄弟の名前が登場するようになり、情報量が格段に増える。おそらく理一郎本人の記録や、阿蘇に…

佐伯家系図写(理一郎著)その壱

以下は理一郎の残した家系図資料の中で最もよくまとまっていると思うものである。 ここで「系図写」とはじまるまでの前段は、字が汚すぎて真面目に読んでいない。(というか読めない) 「佐伯家祖先の故跡」と読める部分は大神惟基の大蛇伝説、緒環(おだま…

はじめに

今より遡ること25年前の1993年頃、私の父が今はなき京都産院で古ぼけた一つの箱を見つけたことからこの物語は始まる。 京都産院とは、明治時代の海軍医・産科医であった佐伯理一郎(さいき りいちろう)が設立した病院で、佐伯理一郎とは私の曾祖父にあたる…