寿安堂

佐伯理一郎の系譜

2018-11-24から1日間の記事一覧

佐伯家系図写(理一郎著)その弐

さて、佐伯家家系図写はまだ続く。 ただし、ここからは宮地佐伯家初代を楢木野孫兵衛惟秀と定め、新しい体裁で記録が続く。 家督を継いだ長子だけではなく、妻や兄弟の名前が登場するようになり、情報量が格段に増える。おそらく理一郎本人の記録や、阿蘇に…

佐伯家系図写(理一郎著)その壱

以下は理一郎の残した家系図資料の中で最もよくまとまっていると思うものである。 ここで「系図写」とはじまるまでの前段は、字が汚すぎて真面目に読んでいない。(というか読めない) 「佐伯家祖先の故跡」と読める部分は大神惟基の大蛇伝説、緒環(おだま…

はじめに

今より遡ること25年前の1993年頃、私の父が今はなき京都産院で古ぼけた一つの箱を見つけたことからこの物語は始まる。 京都産院とは、明治時代の海軍医・産科医であった佐伯理一郎(さいき りいちろう)が設立した病院で、佐伯理一郎とは私の曾祖父にあたる…