寿安堂

佐伯理一郎の系譜

さえきとさいき

佐伯理一郎に関する研究は同志社大学やクリスチャン界隈においてそれなりに進められているようであり、ネット上にも多く情報が出回っている。

しかし、そのほとんどにおいて佐伯理一郎は「さえき りいちろう」と表記されているが、彼は、少なくとも晩年においては自ら「さいき りいちろう」を名乗っていたようだ。

 

これは理一郎蔵書の大友興廃記の表紙。

Dr Saiki’s libraryの文字が確認できる。”門外不出”の字は理一郎の直筆であろうか?字が汚い上に”出”だけ収まらなかった感じに親近感が湧く。

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理一郎の子供たちも好き勝手に「さいき」と名乗ったり「さえき」と名乗ったりしていたようで、当家は「さいき」だが、親戚に「さえき」もたくさんいる。

 

個人的な感覚だが、全国の佐伯さんのなかで「さいき」読みをする家は10%程度だろうか?まだまだ知名度が低く、ローマ字表記で誤記が発生する割に口頭ではほとんど違いが聞き取れないのでそれなりに苦労する。(特に航空券を間違えて発行されるとパスポートと一致せずに飛行機に乗れない。)

 

佐伯はもともとは「さへき」であったようで、「さえき」が訛って「さいき」になったと考えられているようである。

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